栃木県における日韓交流事業(仮題)     2002/04/22
                               国際社会学科4年 鈴木 邦江
 はじめに;テーマ選出

 私は第二外国語が朝鮮語であり、また以前に観光でソウルを訪れたことから韓国に対して親しみを持っている。本年2002年は、ワールドカップが日韓共催で行われることから日韓国民交流年となっている。これを受けて、常々卒業研究はタイムリーな事柄を取り上げようと考えていたので日韓交流事業を扱うことに決めた。
 しかし、日韓交流事業と言っても、2002年日韓国民交流年記念事業を初めとして多数の行事が開催されている。その中でも、現在在住している栃木県で行われる事業に特化して研究を進めたいと思案してたところ、幸いにも佐々木史郎教授から朝鮮通信使によって日光東照宮に寄贈されたと灯篭の説明を記録する計画があると言うお話をお聞きした。この事業をケーススタディとしてを文化財保存と国際交流・国際協力を考えたいと思う。
 

  世界遺産
 
 地球上に存在するさまざまな文化遺産や自然遺産を、 ある特定の国や民族のものとしてだけでなく、世界のすべての人にとってかけがえのない宝 物として、保護していこうという考え方から世界遺産条約が生まれた。世界遺産条約は、主な仕事として次のような遺産の保護を目的として締結された。

              1.「世界遺産リスト」と「危機に瀕している世界遺産リスト」を作成し保護する。

              2.リストに登録された遺産の保全状態をモニターする。

              3.世界遺産基金(締約国からのユネスコ分担金の1%を財源とした基金)により、危機 に瀕した世界遺産などの保護を行う。
 

 「日光の社寺」 1992.12.2 世界遺産登録決定

 朝鮮通信使 

 李氏朝鮮の国王が武家政権に派遣した使節。室町時代、倭寇の跳りょうを抑え安定した貿易体制を築く狙いだった。とくに江戸時代の通信使が知られる。一行は400―500人ほど。中国の情報を得たり徳川幕府の国際的な地位を確認する政治的な意義のほか、随行した儒学者、医師、画家らとの交歓で文化面でも多大な影響を受けた。江戸との道中の交流も盛んで、通信使にちなむ祭りや地名が各地に残っている。ただ往復、滞在中の接待で日本側の財政負担がかさんだことなどから、1811年、対馬で迎えたのが最後になった。

今後の研究予定

 ・日光東照宮と朝鮮通信使の歴史を調べる。

 ・5月に宇都宮大学で開催される日韓関係のシンポジウムに参加する。

 ・行政側の国際交流担当の方を紹介してもらうことになっているので行政側の事業へのアプローチを学ぶ。

 ・8月に韓国側から代表の方が日光東照宮を訪問するそうなので、同行させてもらう。
 

 参 考

世界遺産 日光の社寺」 日光市社会教育課

(社)日光観光協会

朝鮮通信使紀行